脆さ、蒼さは若さの特権じゃない。優れたロックバンドの条件だ。
ロッキング・オン・ジャパン             

Noise and milk
『This Future』

ROJR-0028 定価 ¥1,300+税
2013.7.3 リリース
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ディスクレヴュー

確信犯的ギターロックバンドの登場

メインのコピーに「脆さ、蒼さは若さの特権じゃない。優れたロックバンドの条件だ」とありますが、これ、本当にその通りだと思う。
Noise and milk。
二十歳もそこそこの若いバンドだ。若さというのはパワーだ。基本的に青春的で自意識過剰的で「自分と世界」の関係、あるいはその摩擦について歌ったり叫んだりするフォーマットとしてのロックにとっては、なおさらだ。若いことは偉い。若いだけで得られるロック的説得力がある。それを脆さと蒼さだとするなら、この3人はロックに選ばれているんだと思う。
ただ、同時に、こうも思う。彼らがいつか年を重ね、いくぶんか世の中に慣れ、自分と世界をめぐる摩擦の正体がわかり、そしてその摩擦との付き合い方が上手になってしまったとしても、それでもきっと、彼らは脆く、蒼いままでいるんだろうなと。それはNoise and milkのギターロックが確信に満ちているからだ。何への確信か? 脆く蒼く生き続けることへの確信――もっとちゃんと言うと、世界を疑い、自分の居場所を疑い、それでも探し、目の前にいてくれる誰かへの愛憎を抱え、裏腹な感情を持て余しながらもいつかは「自分だけが居ることの許される確かな場所」に出会えるんじゃないかと願い、生きていく――そんな「理想」を求め続けることへの確信、だ。と言いつつ、もうすっかり大人である自分は知っている。これを読んでいる人も知っているだろう。そんな「世界」なんてないんだよ、と。もうちょっと、世の中はシンプルにどうでもいいことしか起こらないもんなんだよと。
ただ、この3人は選んだのだと思う。この無常な世の中に向き合い、そんな理想の「世界」を自分たちの音楽の中に作り上げることを選んだのだと思う。Noise and milkの音楽を「確信的」だと思うのはそういうことだ。彼らは、本当の世界がどんなものであろうと、どんなにどうでもいいものであろうと変わらないのだ。何がどうあっても、彼らが鳴らすロックは変わらない。彼らが信じているものは「これ」しかないのだ。

どんなバンドよりも「3人ぽっち」感が伝わる完璧なスリーピース。何かを振り払うように突き進む蒼いギターロック。触れれば壊れてしまいそうに脆く、しかし、そんな脆さのままかき鳴らされるがゆえに眩しく、凛と澄み切った響きを帯びるギターロック。そして、何にも似ていない、彼らだけの傷跡を残すギターロック。これはどう考えても、優れたロックバンドだろう。誰より脆く、蒼く、しかし、だからこそ素晴らしく優れたロックバンドだと思う。(小栁大輔 ロッキング・オン・ジャパン/bridge)

プロフィール

Vo&Gt:塩貝直也
Ba:田中健史
Ds:中瀬元気
2010年に京都で結成。関西のシーンに突如現れたニューフェイスとして一躍注目を浴びている。京都MUSEを拠点にライヴ活動中で、神戸や大阪の他、名古屋や東京などへのツアーも行っている。COMIN'KOBE /MINAMI WHEELなど関西のフェスにも参加。2012年夏には「RO69JACK 2012」で優勝、2012年8月4日にROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012に出演した。
Noise and milk 公式サイト http://www.virgin-press.net/Noise_and_milk.html

ムービー

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012出演映像
RO69JACK 2012 ライヴ収録映像